Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

栗田 耕一

アメリカ

Today Decides Tomorrowとりあえず行動してみる!

栗田 耕一さん

農学部 農学生命科学科 森林・環境共生学コース
留学期間:2025年8月~2026年5月
留学先:カリフォルニア州立大学チコ校

留学先大学について
カリフォルニア州立大学チコ校は、幅広い分野を扱う総合大学で、多様なバックグラウンドを持つ学生が集まっています。キャンパス全体が樹木園となっているほど緑豊かで、川も流れていたりと、自然公園ビドウェルパークが隣接する美しい環境にあります。大学のあるチコは、北カリフォルニアの内陸に位置する、ポストゴールドラッシュで栄えた歴史ある田舎町で、現在は近郊の大都市を中心に学生が集まる活気あるカレッジタウンです。大学農場やダウンタウンが大学を中心に広がっており、自然と街が調和した気持ちの良い学生生活を送ることができます。気候も夏期の酷暑を除けば穏やかで過ごしやすいです。

学習面について
実践的な教育に非常に力を入れている印象で、信州大学とは異なり、週に複数回ある5つほどのコースを1学期で履修する形が一般的です。私の厳密な専攻はチコ校にはなかったのですが、関連の深い地理学や農学のコースを主に履修し、他にも興味のあったアートやインテリアアーキテクチャ、スポーツといったものを履修しました。英語に全く慣れていなかったので前半はついて行くのに必死でしたが、後半は履修科目にバラエティを加えたこともあり楽しむことが出来ました。特にGISのLabが印象に残っていて、秋セメスターで学んだ基礎の内容の応用コースを春に履修しました。航空画像のピクセルの波長から植生をGISソフト内で分析するというクラスで、プロジェクトや課題が多く苦戦しましたが、専門的な部分まで学ぶことが出来ました。他にもダウンタウンの建築物を観察するといった、オンラインや日本ですることのできない実践的な学びを多く得られたと感じています。また、それに加えてTAの経験もさせていただきました。私は趣味でクライミングに力を入れているのですが、クライミングコースの教授に招待を頂き、春セメスターの4ヶ月間、教授と2人で学生に実践的な技術などを教えることを任せていただきました。

2.jpg

生活について
私の留学での生活を話す上でクライミングは切り離せない存在です。
週6日長時間入浸かっていた大学のクライミングジム。WRECと呼ばれる大学のジムは本当に大きくて、プールから屋内ランニングトラック、クライミングジムまで使い放題です。最初は言葉の壁もありましたが、クライミングという趣味が言語となり、誰も知らないところから毎日会う友達、中には親友と呼べる友達まで出来ました。週末にはタホ湖周辺の岩場に出かけ、長期休暇には南カリフォルニアの砂漠エリアへのクライミングトリップにも同行させてもらいました。感謝祭やクリスマス、ニューイヤーを友人の実家で過ごさせてもらうなど、単なる留学生という立場を超えて、現地のリアルな文化やコミュニティの一員として受け入れてもらえた実感があります。ちなみに、3食付きのオフキャンパスの寮で生活していました。

4.jpg

留学で得たこと
まずはなんと言っても、新たな視点や多様な考え方を与えてくれた友人たちの存在です。いろいろなルーツや様々な年齢の人がおり、ネット社会の現代だからこそ、帰国した今でも遠くに居るようで近くから日々刺激をもらっています。
また、この交換留学を通じて信州大学にはない専攻や新たな分野を知り、彼らの多様な生き方に触れることができました。その中で、ランドスケープデザインに関わりたいという将来の目標が具体化し、自身の進路を考え直すきっかけにもなりました。
これまで一度も海外の地を踏んだことが無く、英語も苦手だった自分ですが、誰も知らない土地で苦労しながらも生活した経験は、将来の可能性を広げてくれたと感じています。そのような環境でも主体的に行動すれば周囲と深い人間関係を築けるということを学び、今後の人生における大きな糧となりました。

3.jpg

後輩へのアドバイス
私は2年次で留学しましたが、この時期は就職などの時期に被らないだけでなく、留学で得た知見や明確になった将来のビジョンを、帰国後の専門科目の履修や研究室選びに直接活かせるため、全体的な時間設計として本当におすすめです。また中には留学に興味があるけれど、資金面や英語力といった様々な不安を持っている人も居ると思います。サポート体制や解決策は豊富に準備されているので、まずは国際企画課に足を運ぶことを強くおすすめします。

5.jpg

知の森基金へのメッセージ
この度はご支援をいただき、誠にありがとうございました。カリフォルニアの非常に高い物価と、歴史的な円安の影響が重なる中、知の森基金の存在には心から助けられました。この資金のおかげで、生活の不安を抱えることなく大学生活や現地の活動にフルコミットすることができました。信州大学、そして社会に恩返しができるよう、現地で得た経験を胸に今後の大学生活を全力で送ろうと思います。